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第1回 コンプレッサ入れ替えとISO14001~法令遵守とは~

A社は昨年12月にISO14001を認証取得した食料品製造業です。来月末にコンプレッサの入れ替えが決定しており、保全部の新人A君は先輩であるSさんと一緒に作業を担当することになりました。

新人A君:
「S先輩。コンプレッサの入れ替えは、具体的に何から始めれば良いのでしょうか?」

S先輩:
「そうだね。まずは入れ替え予定のコンプレッサを確認しようか。」

新人Aクン:

「はい。今回は2号機と3号機の2台を入れ替えします。入れ替えする機種は既に決まっていたのですよね。」

【既設】

2号機:22kW ドライヤー内蔵型 オイルイン 標準コンプレッサ
3号機:37kW ドライヤー別置  オイルイン 標準コンプレッサ

   ↓

【入れ替え】

新2号機:30kW ドライヤー内蔵型 オイルフリー インバータ式コンプレッサ
新3号機:37kW ドライヤー内蔵型 オイルフリー 標準コンプレッサ

用語集:

ドライヤー:圧縮空気の除湿装置
オイルイン:圧縮空気に油が若干混入するコンプレッサの構造
オイルフリー:圧縮空気に油分が全く混入しないコンプレッサの構造
標準コンプレッサ:モーターの回転数が一定のコンプレッサ(一定速機)
インバータコンプレッサ:モーターの回転数を自動的に変化させ一定圧力に制御する省エネコンプレッサ

S先輩:
「うん。では、全体の流れは分かるかな?」

新人Aクン:

「まず業者に連絡して、製品(コンプレッサ)の手配と撤去・設置工事の依頼。ついでにコンプレッサの廃棄処分も依頼します。」

S先輩:
「じゃ、今度はISO14001を意識して、もう少し細かい流れを説明してみて。」

新人Aクン:

「・・・ISO14001?環境ですよね??・・・何か関係するのですか?」

S先輩:
「では質問を変えようか。この中で環境関連法が関わる部分ってどこだと思う?」

新人Aクン:

「法律ですか。廃棄処分するところ・・・?」

S先輩:
「そうだね。廃棄に関しては廃棄物処理法だね。廃棄するドライヤーにフロンが含まれているから、フロン回収・破壊法も関係してくるね。新設の2台はオイルフリータイプだから、これまで使っていたドレン処理装置は必要ないなぁ。とりあえず保管しておこうか。ちなみに、ドレン処理は水質汚濁防止法が関連するよ。油を含んだ水を垂れ流しにできないからね。あと、22kWを30kWに変更するから届け出も必要だな。」

新人Aクン:

「届け出って何のですか?」

S先輩:
「騒音規制法と振動規制法だよ。コンプレッサを設置する時は、その30日前に市役所に届け出が必要だよ。来月末に入れ替えだから、遅くても今月中には届け出しないとね。」

新人Aクン:

「へー。そんなに法律があるのですね。」

S先輩:
「ちゃんと覚えておいてね。うちは【法令遵守】をうたっている企業だから!ISO14001の新人研修でやらなかった?」

新人Aクン:

「法令遵守の意味がイマイチ分からなくて・・・。そういうことなのですね。」

S先輩:
「まずは法律と関連するものを知ることからだね。よく覚えておくように!」

ISO14001規格には「法令遵守」の項目があります。「法令遵守」とは自社に関連する法的要求事項を特定し、きちんと守ることです。

コンプレッサに関連する環境法には、次のものがあります。
<廃棄時>

  • 廃棄物処理法
  • フロン回収・破壊法

<導入前・導入後>

  • 騒音規制法
  • 振動規制法
  • 水質汚濁防止法

法律の概要を理解し、最低でも規制基準とその条件については把握しておきましょう。
どのような時に何の手続・処置が必要かをまとめておくと便利です。

次回は、「コンプレッサ入れ替えとISO14001~コンプレッサの廃棄~」をテーマに学習します。