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第2回 コンプレッサ入れ替えとISO14001~コンプレッサの廃棄~

A社は昨年12月にISO14001を認証取得した食料品製造業です。来月末にコンプレッサの入れ替えが決定しており、保全部の新人A君は先輩であるSさんと一緒に作業を担当することになりました。

S先輩:
「新規コンプレッサの納品・設置はいつになっている?」

新人A君:
「来月の20日です。」

S先輩:
「それに合わせて入れ替えるコンプレッサを廃棄するから、その手配をしないとね。」

新人A君:
「そのことなのですが、コンプレッサ業者さんに廃棄方法を聞いたところ、工場に出入りしている許可業者がいるはずだから、そこに依頼するよう薦められました。許可業者って何のことでしょうか?」

S先輩:
「産業廃棄物処理の許可だよ。産業廃棄物の処理を委託する場合は、産業廃棄物処理の許可を持った業者にしか依頼できないんだよ。」

新人A君:
「そうなのですか。何だか、”許可業者”って聞くと、ものすごく大変な気が・・・」

S先輩:
「一歩間違えれば法令違反になるからね。ちなみに無許可業者に委託をした場合の罰則は、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金だってさ。懲役と罰金の両方って場合もあるらしいよ。」

新人A君:
「ひえー!厳しいですね!うっかり、じゃ済みませんね・・・。」

S先輩:
「更に許可業者ならどこでも良いわけじゃなく、廃棄する産業廃棄物の種類の処理について許可を受けている業者であること!実際に委託する時は、委託基準に従い書面での委託契約が必要だし、委託する際は産業廃棄物管理票がいるしね。注意すべきことは山ほどあるよ。」

新人A君:
「産業廃棄物管理票ってマニフェストのことですよね?」

S先輩:
「お!知ってるの?」

新人A君:
「以前、見たことがあります。でもマニフェストって要するに、産業廃棄物の伝票ですよね。産業廃棄物の引き換え伝票っていうイメージでは?」

S先輩:
「ある意味そうだね。でも、もっと責任のあるものだよ。名前の通り、産業廃棄物を「管理」する票だからね。廃棄委託→運搬→中間処理→運搬→最終処分が産業廃棄物処理の一連の流れだけど、それが契約通りにきちんと処理されたかどうかを証明するものがマニフェストだよ。」

新人A君:
「でもきちんと発行・管理している会社って少ないのでは?」

S先輩:
「それは問題だよ!他もやってないから自社も大丈夫、という考えは大問題だね。マニフェストは、産業廃棄物を委託する都度、排出者が発行することが法律で義務付けられているから。つまり法令違反ってことだよ。廃棄物処理法第十二条の三にバッチリ規定されてるよ」

新人A君:
「やはり、罰則ですか?何でそんなに厳しいのでしょうね?」

S先輩:
「不法投棄を防止するためさ。無許可業者による事件も多いけど、許可業者による事件もゼロではないから、本当に信頼できる許可業者と契約し、依頼することが大事だよね。産業廃棄物の許可業者一覧は、総務部が管理しているはずだから、確認しに行こうか。」

自社で排出した廃棄物は、自社の責任で処理することが基本です。その方法の一つとして、許可を持った処理業者に処理の委託をすることができます。

廃棄物の処理を委託する場合は、廃棄物処理法(正式名は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律)に規定されている廃棄物処理基準に従い、書面にて契約を交わす必要があります。

マニフェスト(産業廃棄物管理票)は、契約どおり産業廃棄物が適切に処理されることを管理する票で、「廃棄物処理法第十二条の三」に定められたものです。産業廃棄物の処理を委託する場合は、交付が義務付けられています。

次回は、マニフェストについてより詳しく学習します。