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第5回 コンプレッサ入れ替えとISO14001~環境目標~

前回までのあらすじ:
A社は昨年12月にISO14001を認証取得した食料品製造業です。保全部の新人A君は先輩であるSさんと供に、古くなったコンプレッサを最新のものに入れ替えました。

前回はコンプレッサ入れ替え後に行う環境影響について学びました。

S先輩:
「そう言えば今回のコンプレッサ入れ替えのもう一つの理由を説明していなかったよね?」

新人A君:
「コンプレッサが古くなったから・・・という以外に理由があるってことですか?」

S先輩:
「うん。実はISO14001の環境目標に関連しているんだよ。」

新人A君:
「環境目標・・・?」

S先輩:
「環境目標は、会社活動による大きな環境影響を管理するもので、環境目的を実現するための具体的な数値目標のことなんだよ。省エネで言うと、どのくらい頑張って省エネ結果出すの?ということ。今年は前年度比2%のCO2削減だね。」

【環境目標とその実施計画サンプル】

環境マネジメント実施計画表サンプル

(画像をクリックすると拡大したものが開きます)

新人A君:
「そういえば新人研修でこの表を見たことがあります。この環境目標のことですね!」

S先輩:
「そう。コンプレッサの入れ替えは、単に古くなったからだけじゃなくて、この環境目標を達成するための手段の一つなんだよ。“具体的施策”ってのがあるでしょ?コンプレッサを更新することで“省エネ”にも貢献するからね。」

新人A君:
「省エネですか?」

S先輩:
「省エネは、エネルギー効率を上げることだよね。効率を上げるには過剰(不必要)なエネルギーを削減することだけど、どこに無駄があるのかを見つけ、それをどのように取り除くかというのは中々難しいんだ。だけど省エネに取り組むのはとても重要なんだ。なぜなら省エネは電気、ガス、燃料等の使用量を削減することで料金を削減するだけでなく、発電所や自社の燃焼設備等で排出されるCO2を削減する効果があるからね。」

新人A君:
「CO2削減かぁ・・・。」

S先輩:
「そうだよ。もう一度、表を見てごらん。“省エネでCO2削減”というのが、我が社がISO14001で取り組む目的の一つであり、具体的には前年度比でCO2を2%削減することが一つの環境目標なんだ。我が社では他にも環境目的・目標があるけど、その一つに省エネがあるというわけさ。」

新人A君:
「なるほど。」

S先輩:
「ちなみに今回のコンプレッサ更新はエネルギーロスの少ない構造の最新のコンプレッサを導入することで省エネを図ったんだけど、コンプレッサの性能以外で言うと、コンプレッサの老朽化で新品購入当時の性能が出ていなかったり、見た目にはわからないけど不具合が発生していたり、調整不良のコンプレッサを動かしてロスが発生しているのかもしれないし。空気の使用量に関係なく全てのコンプレッサを運転したり、無駄に高い圧力で運転したり。工場設備側で言えば、エア漏れが多い、配管が細かったり、タンクが小さかったり・・・とかね。専門家でないとはっきりは把握できないね。」

新人A君:
「そうですよね・・、簡単には分かりませんよね。」

S先輩:
「突然だけど、省エネでまず最初に必要なことって何だと思う?」

新人A君:
「・・・?」

S先輩:
「コンプレッサに限らず、設備がスペック通り正常に稼働していることが省エネの大前提なんだ。つまり、最初にするべきことは現状把握!今、スペック通り正常に稼働しているのか、設備毎にどのくらいのエネルギーを使用しているのか、・・を先に確認しないとね!正常に稼働を維持するには、設備の定期的な点検・メンテナンスが必要。高額のメンテナンスや修理になる場合や償却期間を経過した場合等は、最新の省エネ設備を導入するほうがメリットがあるかも知れないし、色々と考えるべきことはあるだろうけれど、まずは現状把握が不可欠なんだ。」

新人A君:
「なるほどー。」

S先輩:
「実は、現状把握も環境目標達成の計画の中に組み込まれているんだよ。専門家に依頼するなりして、きちんと現状把握し、その上で必要な措置を取り、目標を達成することが重要なんだよ。」

新人A君:
「勉強になりました!」

環境目標

環境目標は、会社活動が環境に与える影響を管理するための数値目標です。
一般的に3年をサイクルとして目標を立てます。
目標を達成するために計画を立てますが、その前に現状把握することが不可欠です。
現状把握をして、優先課題を整理した上で計画を立て、目標達成のために様々な措置を取ります。

現状把握や必要な措置等を有効的に行うため、専門家に依頼することも方法の一つです。

次回は、「環境管理について」をテーマに学習します。