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第2回 ISO14001認証取得活動スタート~環境管理責任者の役割~

B社は、来期に向けてISO14001の認証取得を目指す設備メンテナンス会社です。
B社は食品製造業であるA社の子会社として1年前に設立され、全国に数ヶ所あるA社工場設備のメンテナンスの他、関連会社の設備のメンテナンスと設備の入れ替え工事等を請け負っています。

A社所属のSさんは、B社のISO14001システム構築のためのアドバイザーとして毎月1回B社へお手伝いに行くことになりました。
B社の役員N専務と一緒に取り組みます。

今日は最初の打ち合わせ日です(第1回の続き)。

Sさん:
「環境管理責任者は、会社のISO14001の仕組み全体をコントロールする役割があります。ISO14001の規格が求めている“やるべきこと”がきちんと計画され、その通りに実施されるように監督する仕事です。」

N専務:
「“やるべきこと”ってなんなん?」

Sさん:
「ISO14001規格には、環境管理責任者の役割を次のように書いています。」

規格の要求事項に従って、環境マネジメントシステムが確立され、実施され、維持されることを確実にする。

改善のための提案を含め、レビューのために、トップマネジメントに対し環境マネジメントシステムのパフォーマンスを報告する。

N専務:
「カタカナが多いな、ホンマ。トップマネジメントってなに?パフォーマンス??なんかパフォーマンスするの?」

Sさん:
「規格は英語なんですよ。日本語訳にすると微妙にニュアンスが 違うとかで、カタカナを使っているそうです。トップマネジメントとは、直訳すると“経営層”です。うちでは社長のことです。」

N専務:
「ふーん。」

Sさん:
「次にパフォーマンスですが、ISO14001活動の実績や成果のことです。社長に報告をする責任者が環境管理責任者ということです。」

N専務:
「・・・で、具体的に何をすればええの?」

Sさん:
「たくさんありますので順次説明していきますが、例えば次のようなものがあります。」

  • 社長が掲げる環境方針の下、具体的に活動をするための“環境目的”と達成すべき“環境目標”の計画
  • 会社にはどのような環境側面があり、何をどうやって管理していくのか
  • 継続的に改善する事、汚染を予防する事の約束
  • 会社が守らなければいけない環境関連法の特定と遵守
  • 従業員の環境教育 等々

N専務:
「ようけあるな・・・。これをコントロールなぁ・・・」

Sさん:
「会社の隅から隅までの情報を専務一人で把握してくださいということではなく、部門責任者の方が部門内を管理し、部門責任者がきっちり管理できているかどうかを環境管理責任者、つまり専務が監督をする・・・というわけです。」


「B社の組織図に環境管理責任者の位置付けを書いてみました。このような感じです。」

管理責任者の位置付け例

N専務:
「なんや、いつもの組織図にある“専務”の表示が“環境管理責任者”になっただけやがな。」

Sさん:
「そうですね。一般的に役職についている方が環境管理責任者になることが多いようです。逆に、 これから会社を背負って立つ方を環境管理責任者にすることで、将来の経営者に教育する・・・という会社もありますが。」

N専務:
「ふーーん。」

Sさん:
「ISOの活動は部門単位で行うことが多いのですよ。なので部門管理者の役割と責任を決める必要がありますね。そして部門管理者を指揮するのが専務の環境管理責任者ということです。」

N専務:
「要するに、部門内は部門管理者が監督するから、部門管理者をわしが監督するっちゅーことやな?」

Sさん:
「はい。そういうことです。」

N専務:
「よっしゃ!ほんなら、やる・・・ん?わしの横の“内部監査員”って何や?」

(次回へ続く)

環境管理責任者の役割

環境管理責任者の役割は、ISO14001規格が求めている「やるべきこと」が会社内できちんと計画され、計画通りに実施され続ける仕組みを作ることです。
部門管理者を統括し、成果や実績を社長に報告し、改善提案等も行う重要な位置付けです。

ISO14001活動の中心人物ですので、ISO14001の活動の良し悪しは環境管理責任者にかかっていると言っても過言ではありません。

次回は、「内部監査員とは」をテーマに学習します。