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第4回 ISO14001認証取得活動スタート~現場での環境を考えよう

その壱「考える理由」~

B社は、来期に向けてISO14001の認証取得を目指す設備メンテナンス会社です。
B社は食品製造業であるA社の子会社として1年前に設立され、全国に数ヶ所あるA社工場設備のメンテナンスの他、関連会社の設備のメンテナンスと設備の入れ替え工事等を請け負っています。

B社の環境管理責任者となったN専務は、Sさんとの打ち合わせを踏まえ、社長とミーティングをしています。

N専務:
「お疲れさんです。次回の打ち合わせまでに“環境方針”の案を考えることになっとんやけど、 その前に確認・調査してほしいことがあるってSさんから言われてんねん。メモをもらったけど・・・。」

  • 何故ISO14001に取り組むのか目的をハッキリさせること
  • 社内の実態把握をすること
    + 環境側面と影響評価
    + 法的要求事項
    + 利害関係者の関心
    + 過去に起きた事故等の事例

社長
「何故ISOに取り組むのか・・・、社内の実態把握・・・。環境方針とどのような関係があるんですか?」

N専務:
「環境方針を作るためのヒントになるみたいやで。実態を把握することで、うちの環境に対する問題は何か、何に重点を置いたら良いかが分かるから。 ほんで、何のためにISO14001をやるのかという方向性を文書にしたのが“環境方針”やねんて。」

社長
「ほー。」

N専務:
「じゃ、早速確認しよか。そもそも、何故ISO14001に取り組むことになったんか・・・。」

社長
「まずは、うちのコンセプトである“設備が持つ本来の能力を最大限に引き出して最適化すること”に対して第三者から評価されているというブランドイメージですね。 後は、積極的な省エネ等の営業展開ができる体質を作ることと無駄排除による経費削減ですね。」

N専務:
「それ、そのまんま環境方針で行けそうな気がしますわ。・・・ほんなら、社内の実態把握はどないして進めましょ?」

社長
「それは現場に任せましょう。何をどうするのか等やり方は説明するとして、自分達で考えさせましょう。それが意識付けにも繋がるでしょうし、現場の人間にしか分からないこともあるでしょうしね。」

N専務:
「そやなー。じゃ、やり方はSさんに聞いてみますわ。」

社長
「ついでに環境側面って具体的にどういうことなのかも聞いてくださいな。」

N専務:
「さっきのメモと一緒にある紙なんやけど・・・。“環境側面とは、事業活動を取り巻く環境に関連する要素を言います”・・・やって。」

環境側面

活動に必要なエネルギー、原材料、部品などを“インプット”と言い、活動の結果を“アウトプット”と言います。 アウトプットには、成果物である製品や提供サービスと不要物である廃棄物、排ガス、排水、騒音等の要素があります。

この“インプット”、“アウトプット”と“活動自体”が環境に関連する要素、つまり環境側面です。

社長
「要するに、業務毎に活動・インプット・アウトプットを洗い出せってことなんかな?・・・何か様式とかあると便利やと思うけど、Sさんに聞いてもらえませんか?」

N専務:
「ほんなら、やり方と併せて聞いてみますわ!」

現場での環境を考える理由

環境方針は、経営者が考えるISO14001に取り組む全体の方向性や重点項目を示すものですが、 そのためには現場の環境を把握することが不可欠です。

現場の環境を把握するには、環境側面(事業活動を取り巻く環境に関連する要素)を洗い出すことから始まります。

ISO14001はトップダウンで環境管理をする仕組みですが、現場を知らないで管理をすることはできません。 現場での環境を考えることは基本であり、かつ重要なのです。

次回は、「現場での環境を考えよう ~その弐:環境側面の抽出~」をテーマに学習します。